選ばれた勇士達

2014年11月28日 12:30

【士師記】
8:4 ギデオンは自分に従っていた三百人と共にヨルダンに行ってこれを渡り、疲れながらもなお追撃したが、

ギデオンに最初から最後まで付き従ったのはこのたった三百人でした。
どれほど疲れても、どれほど過酷でも、最後まで神のために命懸けで付き従い戦ったのです。
それは神に選ばれ残った者であったからということができます。
もしもギデオンの元に集まった全ての者がこの戦いに参加していたとするなら、本当にその多くの者がこの追撃に命を捧げることができたでしょうか?
ギデオンの元に最初に集まったのは三万二千人(士師記7:3)でした。
そして、神はギデオンに「だれでも恐れおののく者は帰れ(士師記7:3)」と言わせて、実に二万二千人が帰ってしまったのです。
つまり、これだけの人間が始めから戦いの場面で容易に戦意を喪失し、ともすればその恐れから主の戦いを敗北に引きずり込んでしまうあるいは、あるいは戦いを途中で止めてしまう可能性のある者達だったのです。
次に神はギデオンに民を水ぎわに導かせ、その水を飲む様子から、戦いに出る民を選びました。
神は「すべて犬のなめるように舌をもって水をなめる者はそれを別にしておきなさい。またすべてひざを折り、かがんで水を飲む者もそうしなさい」(士師記7:5)とギデオンに語り、「そして手を口にあてて水をなめた者の数は三百人であった。残りの民はみなひざを折り、かがんで水を飲んだ。(士師記7:6)」と三百人の勇士を選抜しました。
水を飲むときであっても、ひざをかがめずいつ戦いにあっても大丈夫なように、無防備にならずひざをかがめなかった者、神以外にひざをかがめない者を主は選ばれたと見るならば、まさしく彼らは精鋭部隊でした。
だからこそ、最後まで戦いを止めることなく、神のために気を抜くことなく戦い続けた。

【士師記】
8:10 さてゼバとザルムンナは軍勢おおよそ一万五千人を率いて、カルコルにいた。これは皆、東方の民の全軍のうち生き残ったもので、戦死した者は、つるぎを帯びているものが十二万人あった。
8:11 ギデオンはノバとヨグベハの東の隊商の道を上って、敵軍の油断しているところを撃った。
8:12 ゼバとザルムンナは逃げたが、ギデオンは追撃して、ミデアンのふたりの王ゼバとザルムンナを捕え、その軍勢をことごとく撃ち敗った。

結果ギデオンは人では決して成し得ない、
たった三百人でこれほどの大群に大勝利を得たのです。
この国を勝ち取るのに神は多くの人数を必要としていません。
神「に向かってみずから誇り、『わたしは自身の手で自分を救ったのだ』と言(士師記7:2)」わせないために、神以外の何者にも恐れず、ひざをかかめず、常に神のために戦いに備える、この国が神に勝ち取られることをひざをかがめ常に祈り願い、戦う。
どれほど疲れても、どれほど過酷でも、最後まで神のために命懸けで付き従い戦い続ける信仰の勇者を主は求めています。
「わたしはだれをつかわそうか。だれがわれわれのために行くだろうか(イザヤ6:8)」という、この国を救おうと主の切なる願いに、「ここにわたしがおります。わたしをおつかわしください(イザヤ6:8)」と答える者は誰でしょうか。

さあ今、共に主の切なる想いに答えて、主の前にひざをかがめ祈りましょう。

※引用箇所です。ご参照いただくとメッセージがわかりやすくなります。
なお、さらに前後の章などに関連する重要なことも語られていますので、実際に聖書を開いてメッセージを読むことをお勧めします。

【士師記】
7:1 さてエルバアルと呼ばれるギデオンおよび彼と共にいたすべての民は朝早く起き、ハロデの泉のほとりに陣を取った。ミデアンびとの陣は彼らの北の方にあり、モレの丘に沿って谷の中にあった。
7:2 主はギデオンに言われた、「あなたと共におる民はあまりに多い。ゆえにわたしは彼らの手にミデアンびとをわたさない。おそらくイスラエルはわたしに向かってみずから誇り、『わたしは自身の手で自分を救ったのだ』と言うであろう。
7:3 それゆえ、民の耳に触れ示して、『だれでも恐れおののく者は帰れ』と言いなさい」。こうしてギデオンは彼らを試みたので、民のうち帰った者は二万二千人あり、残った者は一万人であった。
7:4 主はまたギデオンに言われた、「民はまだ多い。彼らを導いて水ぎわに下りなさい。わたしはそこで、あなたのために彼らを試みよう。わたしがあなたに告げて『この人はあなたと共に行くべきだ』と言う者は、あなたと共に行くべきである。またわたしがあなたに告げて『この人はあなたと共に行ってはならない』と言う者は、だれも行ってはならない」。
7:5 そこでギデオンが民を導いて水ぎわに下ると、主は彼に言われた、「すべて犬のなめるように舌をもって水をなめる者はそれを別にしておきなさい。またすべてひざを折り、かがんで水を飲む者もそうしなさい」。
7:6 そして手を口にあてて水をなめた者の数は三百人であった。残りの民はみなひざを折り、かがんで水を飲んだ。
7:7 主はギデオンに言われた、「わたしは水をなめた三百人の者をもって、あなたがたを救い、ミデアンびとをあなたの手にわたそう。残りの民はおのおのその家に帰らせなさい」。
7:8 そこで彼はかの三百人を留めおき、残りのイスラエルびとの手から、つぼとラッパを取り、民をおのおのその天幕に帰らせた。時にミデアンびとの陣は下の谷の中にあった。

【イザヤ】
6:8 わたしはまた主の言われる声を聞いた、「わたしはだれをつかわそうか。だれがわれわれのために行くだろうか」。その時わたしは言った、「ここにわたしがおります。わたしをおつかわしください」。