生き残る信仰者

2014年11月20日 12:51

【イザヤ37:32】
37:32 すなわち残る者はエルサレムから出、のがれる物はシオンの山から出る。万軍の主の熱心がこれをなし遂げられる。

最後まで主を信じ、主をよりどころとする者は、主がその者を守り、いかなる状況の中にあったとしても、神の御手、神の御国の内に生きる平安の内に、主が勝利を勝ち取られるのを見る者となります。
この御言葉は、ヒゼキヤの時代に主を最後までよりどころとしたユダに対して語られたものです。(イザヤ36,37章をご参照下さい。よりメッセージを理解しやすくなると思います。)
ユダに降伏を要求したアッスリヤは、生活を保証する代わりに、神を侮り、神への信仰を完全に否定し、アッスリヤの足の下にひれ伏すよう、ユダの全国民に叫んだのです。
この言葉は、ほとんどが異教の人々に囲まれたこの国で、クリスチャンとして信仰生活を送る、多くの兄弟姉妹が聞いたことがあるのではないでしょうか。
仕事場で、学校で、あるいは家族でさえ、
「主は必ずわれわれを救い出される。~と言っても、あなたがたは主を頼みとしてはならない。(イザヤ36:15)」「主がどうして~救い出すことができよう(イザヤ36:20)」と、「わたしと和解して、わたしに降服せよ。そうすれば~あなたがたは生きながらえることができ、死ぬことはない。(列王記下18:31,32)」と言って、神を捨て、信仰を捨てて、世の要求(常識)や自分の言うことを聞けと迫ってくる。
そうすればあなたは生活していけると、クリスチャンであること、信仰を持って生きることが間違いであるかのように、あたかも自分こそ正しいことを語っているかのように惑わしてくる。
残念ながら、それがどれほど身近な人、信頼している人、大切な人であったとしても、神を知らない人は、世の支配の中(エペソ2:1-3)にあり、世を支配するサタンの要求をあなたに迫ってしまうことがあるのです。
しかし、そこで信仰を妥協する前に、するべきことが私達にはあるのです。それはまず黙すること。
サタンに語りかけられたエバは、サタンの言葉に答え、偽りを心に植え付けられました。
ですから、このサタンからの要求と言うべきアッスリヤの要求に、まず「民は黙して、ひと言も彼に答えなかった(イザヤ36:21)」のです。

【イザヤ36:21】
36:21 しかし民は黙ってひと言も答えなかった。王が命じて、「彼に答えてはならない」と言っておいたからである。

そして、主にこのことを訴えた(イザヤ37:3,4,14-20)のです。
この祈りに主は全能の力をもって答えられました。
主はご自身に寄り頼む者を見捨てることは決してありません。

【詩篇18:2,3】
18:2 主はわが岩、わが城、わたしを救う者、わが神、わが寄り頼む岩、わが盾、わが救の角、わが高きやぐらです。
18:3 わたしはほめまつるべき主に呼ばわって、わたしの敵から救われるのです。

私達の助けはいつ如何なる時も、主から来るのです。この方の他に私達を助け出す力のある方は居ません。
だからこそ、私達はその助けを呼ぶとき、主を見上げるのです。

【詩篇121:1-2】
121:1 わたしは山にむかって目をあげる。わが助けは、どこから来るであろうか。
121:2 わが助けは、天と地を造られた主から来る。

主は高き山、天のシオンに居られ、そこから全能の主の助けがやって来る。
主は悩みの内にいる私達をご自身の御許に引き寄せ、その高き天の御国、御座の側(コロサイ3:1)にまで引き上げられるのです。

【詩篇27:5-8】
27:5 それは主が悩みの日に、その仮屋のうちにわたしを潜ませ、その幕屋の奥にわたしを隠し、岩の上にわたしを高く置かれるからである。
27:6 今わたしのこうべはわたしをめぐる敵の上に高くあげられる。それゆえ、わたしは主の幕屋で喜びの声をあげて、いけにえをささげ、歌って、主をほめたたえるであろう。
27:7 主よ、わたしが声をあげて呼ばわるとき、聞いて、わたしをあわれみ、わたしに答えてください。
27:8 あなたは仰せられました、「わが顔をたずね求めよ」と。あなたにむかって、わたしの心は言います、「主よ、わたしはみ顔をたずね求めます」と。

悩み、苦しみ、逆境のとき、人の言葉に惑わされ、偽りを受け取って、妥協することにより信仰を失うことは簡単なことです。
しかしそこに決して祝福はありません。
信仰は妥協することによって簡単に失われますが、信仰を失うことはクリスチャンとして命を失うことなのです。
ヒゼキヤはこのアッスリヤの降伏勧告を聞くはるか前に、サマリヤの陥落、北イスラエル王国のアッスリヤによる捕囚を、間近に体験していました。
しかし、それは、他の神々(「この世のならわしに従い、空中の権をもつ君、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊」エペソ2:2)に従い、神に従わなかったからこそ生じた裁きであり(列王記17:6-23)、ヒゼキヤはそのことを直接目で見ていたのです。
この後北イスラエル王国の民達は捕囚後、世界中へ散らされ、自らの信仰も、神の民としてのアイデンティティーも全て失い、どこに行ってしまったのか現在でもわかっていないのです。
何と悲惨な裁きでしょうか。
主の選びをすべて失ってしまった。救いを失うことと同じことを意味しているのです。

ですから、ヒゼキヤに語られた今日の約束の御言葉は、信仰の戦いを歩む私達への確かな約束でもあるのです。
悩みのとき、主のあわれみによって、主に引き寄せられ、天に引き上げられた者達、主にのがれ、天の御国にのがれた者達は残り、主の栄光を、主ご自身が戦われ勝利をされるのを見ることができるのです。

もう一度、今冷静になって(黙して)主を見上げて下さい。そこからあなたの助けが来るのです。
今主の名を呼び。主に助けを求め、主に引き寄せていただきましょう。
そこにしか私達の祝福はないのですから。

※今回のメッセージの引用箇所です。どうぞ、ご参照下さい。

【イザヤ37:21-38】
37:21 その時アモツの子イザヤは人をつかわしてヒゼキヤに言った、「イスラエルの神、主はこう言われる、あなたはアッスリヤの王セナケリブについてわたしに祈ったゆえ、
37:22 主が彼について語られた言葉はこうである、『処女であるシオンの娘はあなたを侮り、あなたをあざける。エルサレムの娘は、あなたのうしろで頭を振る。
37:23 あなたはだれをそしり、だれをののしったのか。あなたはだれにむかって声をあげ、目を高くあげたのか。イスラエルの聖者にむかってだ。
37:24 あなたは、そのしもべらによって主をそしって言った、「わたしは多くの戦車を率いて山々の頂にのぼり、レバノンの奥へ行き、たけの高い香柏と、最も良いいとすぎを切り倒し、またその果の高地へ行き、その密林にはいった。
37:25 わたしは井戸を掘って水を飲んだ。わたしは足の裏でエジプトのすべての川を踏みからした」。
37:26 あなたは聞かなかったか、昔わたしがそれを定めたことを。堅固な町々を、あなたがこわして荒塚とすることも、いにしえの日から、わたしが計画して今それをきたらせたのだ。
37:27 そのうちに住む民は力弱く、おののき恥をいだいて、野の草のように、青菜のようになり、育たずに枯れる屋根の草のようになった。
37:28 わたしは、あなたの座すること、出入りすること、また、わたしにむかって怒り叫んだことをも知っている。
37:29 あなたが、わたしにむかって怒り叫んだことと、あなたの高慢な言葉とがわたしの耳にはいったゆえ、わたしは、あなたの鼻に輪をつけ、あなたの口にくつわをはめて、あなたを、もと来た道へ引きもどす』。
37:30 あなたに与えるしるしはこれである。すなわち、ことしは落ち穂から生えた物を食べ、二年目には、またその落ち穂から生えた物を食べ、三年目には種をまき、刈り入れ、ぶどう畑を作ってその実を食べる。
37:31 ユダの家の、のがれて残る者は再び下に根を張り、上に実を結ぶ。
37:32 すなわち残る者はエルサレムから出、のがれる物はシオンの山から出る。万軍の主の熱心がこれをなし遂げられる。
37:33 それゆえ、主はアッスリヤの王について、こう仰せられる、『彼はこの町にこない。またここに矢を放たない。また盾をもって、その前にこない。また塁を築いて、これを攻めることはない。
37:34 彼は来た道から帰って、この町に、はいることはない、と主は言う。
37:35 わたしは自分のため、また、わたしのしもべダビデのために町を守って、これを救おう』」。
37:36 主の使が出て、アッスリヤびとの陣営で十八万五千人を撃ち殺した。人々が朝早く起きて見ると、彼らは皆死体となっていた。
37:37 アッスリヤの王セナケリブは立ち去り、帰っていってニネベにいたが、
37:38 その神ニスロクの神殿で礼拝していた時、その子らのアデラン・メレクとシャレゼルがつるぎをもって彼を殺し、ともにアララテの地へ逃げていった。それで、その子エサルハドンが代って王となった。

【イザヤ36:13-21】
36:13 そしてラブシャケは立ちあがり、ユダヤの言葉で大声に呼ばわって言った、「大王、アッスリヤの王の言葉を聞け。
36:14 王はこう仰せられる、『あなたがたはヒゼキヤに欺かれてはならない。彼はあなたがたを救い出すことはできない。
36:15 ヒゼキヤが、主は必ずわれわれを救い出される。この町はアッスリヤの王の手に陥ることはない、と言っても、あなたがたは主を頼みとしてはならない』。
36:16 あなたがたはヒゼキヤの言葉を聞いてはならない。アッスリヤの王はこう仰せられる、『あなたがたは、わたしと和ぼくして、わたしに降服せよ。そうすれば、あなたがたはめいめい自分のぶどうの実を食べ、めいめい自分のいちじくの実を食べ、めいめい自分の井戸の水を飲むことができる。
36:17 やがて、わたしが来て、あなたがたを一つの国へ連れて行く。それは、あなたがたの国のように穀物とぶどう酒の多い地、パンとぶどう畑の多い地だ。
36:18 ヒゼキヤが、主はわれわれを救われる、と言って、あなたがたを惑わすことのないように気をつけよ。もろもろの国の神々のうち、どの神がその国をアッスリヤの王の手から救ったか。
36:19 ハマテやアルパデの神々はどこにいるか。セパルワイムの神々はどこにいるか。彼らはサマリヤをわたしの手から救い出したか。
36:20 これらの国々のすべての神々のうちに、だれかその国をわたしの手から救い出した者があるか。主がどうしてエルサレムをわたしの手から救い出すことができよう』」。
36:21 しかし民は黙ってひと言も答えなかった。王が命じて、「彼に答えてはならない」と言っておいたからである。

【列王記下18:31,32】
18:31 あなたがたはヒゼキヤの言葉を聞いてはならない。アッスリヤの王はこう仰せられる、『あなたがたはわたしと和解して、わたしに降服せよ。そうすればあなたがたはおのおの自分のぶどうの実を食べ、おのおの自分のいちじくの実を食べ、おのおの自分の井戸の水を飲むことができるであろう。
18:32 やがてわたしが来て、あなたがたを一つの国へ連れて行く。それはあなたがたの国のように穀物とぶどう酒のある地、パンとぶどう畑のある地、オリブの木と蜜のある地である。あなたがたは生きながらえることができ、死ぬことはない。ヒゼキヤが「主はわれわれを救われる」と言って、あなたがたを惑わしても彼に聞いてはならない。

【エペソ2:1-3】
2:1 さてあなたがたは、先には自分の罪過と罪とによって死んでいた者であって、
2:2 かつてはそれらの中で、この世のならわしに従い、空中の権をもつ君、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊に従って、歩いていたのである。
2:3 また、わたしたちもみな、かつては彼らの中にいて、肉の欲に従って日を過ごし、肉とその思いとの欲するままを行い、ほかの人々と同じく、生れながらの怒りの子であった。

【コロサイ3:1-3】
3:1 このように、あなたがたはキリストと共によみがえらされたのだから、上にあるものを求めなさい。そこではキリストが神の右に座しておられるのである。
3:2 あなたがたは上にあるものを思うべきであって、地上のものに心を引かれてはならない。
3:3 あなたがたはすでに死んだものであって、あなたがたのいのちは、キリストと共に神のうちに隠されているのである。

【列王記17:6-23】
17:6 ホセアの第九年になって、アッスリヤの王はついにサマリヤを取り、イスラエルの人々をアッスリヤに捕えていって、ハラと、ゴザンの川ハボルのほとりと、メデアの町々においた。
17:7 この事が起ったのは、イスラエルの人々が、自分たちをエジプトの地から導き上って、エジプトの王パロの手をのがれさせられたその神、主にむかって罪を犯し、他の神々を敬い、
17:8 主がイスラエルの人々の前から追い払われた異邦人のならわしに従って歩み、またイスラエルの王たちが定めたならわしに従って歩んだからである。
17:9 イスラエルの人々はその神、主にむかって正しからぬ事をひそかに行い、見張台から堅固な町に至るまで、すべての町々に高き所を建て、
17:10 またすべての高い丘の上、すべての青木の下に石の柱とアシラ像を立て、
17:11 主が彼らの前から捕え移された異邦人がしたように、すべての高き所で香をたき、悪事を行って、主を怒らせた。
17:12 また主が彼らに「あなたがたはこの事をしてはならない」と言われたのに偶像に仕えた。
17:13 主はすべての預言者、すべての先見者によってイスラエルとユダを戒め、「翻って、あなたがたの悪い道を離れ、わたしがあなたがたの先祖たちに命じ、またわたしのしもべである預言者たちによってあなたがたに伝えたすべての律法のとおりに、わたしの戒めと定めとを守れ」と仰せられたが、
17:14 彼らは聞きいれず、彼らの先祖たちがその神、主を信じないで、強情であったように、彼らは強情であった。
17:15 そして彼らは主の定めを捨て、主が彼らの先祖たちと結ばれた契約を破り、また彼らに与えられた警告を軽んじ、かつむなしい偶像に従ってむなしくなり、また周囲の異邦人に従った。これは主が、彼らのようにおこなってはならないと彼らに命じられたものである。
17:16 彼らはその神、主のすべての戒めを捨て、自分のために二つの子牛の像を鋳て造り、またアシラ像を造り、天の万象を拝み、かつバアルに仕え、
17:17 またそのむすこ、娘を火に焼いてささげ物とし、占いおよびまじないをなし、主の目の前に悪をおこなうことに身をゆだねて、主を怒らせた。
17:18 それゆえ、主は大いにイスラエルを怒り、彼らをみ前から除かれたので、ユダの部族のほか残った者はなかった。
17:19 ところがユダもまたその神、主の戒めを守らず、イスラエルが定めたならわしに歩んだので、
17:20 主はイスラエルの子孫をことごとく捨て、彼らを苦しめ、彼らを略奪者の手にわたして、ついに彼らをみ前から打ちすてられた。