勝利の力

2016年01月03日 19:47

聖書箇所: 2コリント10:4

主はこの新しい年を迎えるに当たり、まず新年とは如何なる時であるのかということを、過越しの祭りになぞらえ語られてます。
それは世の新しい年の迎え方とは全く異なるもの。私達の原点たる十字架から歩み始めるということです。
これは神がイスラエルに、主に贖い出され、エジプトを脱出した、その時を忘れないために定めた過越しの祭りの時期を正月と定めたことから、わかるものです。
私達は私達自身を捕らえてきた罪から、世から、サタンから、自分中心の生き方(肉)から、十字架の死と復活により、訣別し新しく生まれて歩き出した者であり、その原点を忘れることなく、またそこに決して戻ることなく、そこから新しい歩みを始めて行く必要があります。
主は新しい年を、昨年までのことはすでに過ぎ去ったものとして、全く新しいものとして、新しい恵みを受け取るよう語られています。
そういう意味に於いて、今年も主は私達に「わたしたちの戦いの武器は、肉のものではなく、神のためには要塞をも破壊するほどの力あるものである。【2コリント10:4】」という御言葉をもって、新しいご計画を語られています。
これは、まさに今年も私達にこの地をこの国を勝ち取るよう語られている言葉であり、そのためには、私達に神の絶大な勝利の力が与えられていることを表す御言葉です。
この要塞とはエリコの要塞を引用されていると思わしきところです。
ヨルダンの川を越え、これまでの荒野において持ち続けてきたエジプトへの思いとそれにまつわる偶像礼拝から、つまりは世から自己中心な生き方から訣別した者のみ渡ることのできる新しい約束の地、そこでは主の計画が人と共に進められていくことを黙示録の構造から見ることができます。
また同様にギデオンのたった300人によるミデアンの大軍への大勝利では、その戦いの中に頑なな自分という壷を割り、内なる聖霊の炎を戦いの剣として燃やすことによる勝利を語り、聖霊の満たしと導きによる主の戦いについてを、
またダビデの難攻不落の要塞エルサレムを陥落させた事実からは、この要塞を陥落させた後の目的についてを見ることができるのです。
つまり、神の箱をそこに入れて信仰の中心を据え、やがて主の宮を築くための基を据えた。だからこそここに永遠の都の地上の型としての都を、そして神の御国の統治を地上に現すものとしてのイスラエルの国家を神はここに確立させたという事実を見るのです。
以上のように、この戦いは血肉による戦いではなく霊における戦いです。
神とサタンの支配をめぐる戦いであり、それはすでに天における支配の戦いがこれから地上に現れるという戦いです。
まさにこの国の救いと滅びをかけて戦う戦いに、私達はしっかりと神の武具に身につけ、この神の要塞をも破壊するほどの絶大な力により、圧倒的な勝利を得て行こうではありませんか。
今回は今年私達に与えられている主の御言葉を中心に、新しい年を迎えるために主の御心に誠実に耳を傾けて行きましょう。


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