伸べられる愛の御手

2014年08月03日 19:15

聖書箇所: ホセア11章

ホセアは預言者の中で、エゼキエルと並び、自分の体験を通して主の預言が現されるという特殊な預言者です。
彼は北イスラエル王国がアッスリアに捕囚される前に遣わされた預言者の一人です。
彼は、淫行から離れないゴメルという女をめとり、淫行によって生まれた子をも受け入れよ。という、特殊な召しを受けます。
しかし、そこには姦淫を離れず、偶像を神と崇め続け、神の愛を退け続けるイスラエル(淫行の女)の姿と、それにも関わらず愛し続け、その絶えることのない愛のゆえに、自分の元から離れ姦夫を追っていったその妻を、ご自分の元に取り戻そうと、御手を伸べ続ける主(ホセア)の思いを、ホセアの体験に重ねてイスラエルに語りかけている預言なのです。
今、主はこの預言を通して私達の心の状態を照らし出しています。
私達の心が神から離れている。
私達の心の深くにまで、主はこの御言葉を通して触れ、ご自身の深い愛が私達の離れる心を取り戻すため、今いかに強く私達に注がれているかを伝えようとされています。
しかし同時に、私達がそれでも主の御手を退け、自らの求めるものを追い続ける、つまり姦淫を求め続けるのであれば、私達は自らの手で自らを裁きに向かわせる歩みを余儀なくされるでしょう。
主は今私達クリスチャンに大きな警告としてこのことを語られています。
これまでの多くのクリスチャンの歩みを、日本のキリスト教界の流動にまで視野に入れ、尽きることのない主の愛の語りかけと共に、それらの危険性について語られています。

「どうして、あなたを捨てることができようか。」
「どうしてあなたを渡すことができようか。」(ホセア11:8)
主は今私達の姿を見て、強い愛の元に、私達の心に触れようと御手を伸ばしておられるのです。
今日、主のこの深い愛に、この語りかけに、共に心を注いで耳を傾けてまいりましょう。

※メッセージ中、『生焼けのパン』と語っている箇所はホセア7:8です。「かえさない菓子」という箇所です。

【ホセア7:8】
7:8 エフライムはもろもろの民の中に入り混じる。エフライムは火にかけて、かえさない菓子である。


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