主の最善の計画

2015年01月29日 12:55

【使徒行伝26:15-18】
26:15 そこで、わたしが『主よ、あなたはどなたですか』と尋ねると、主は言われた、『わたしは、あなたが迫害しているイエスである。
26:16 さあ、起きあがって、自分の足で立ちなさい。わたしがあなたに現れたのは、あなたがわたしに会った事と、あなたに現れて示そうとしている事とをあかしし、これを伝える務に、あなたを任じるためである。
26:17 わたしは、この国民と異邦人との中から、あなたを救い出し、あらためてあなたを彼らにつかわすが、
26:18 それは、彼らの目を開き、彼らをやみから光へ、悪魔の支配から神のみもとへ帰らせ、また、彼らが罪のゆるしを得、わたしを信じる信仰によって、聖別された人々に加わるためである』。

神は私達の人生に神の計画があることを明確に語ります。
人がそれを避けようとも、あるいは覆い隠そうとも、神はそれを人の思いに左右されることなく明確にします。
これは人の計画と神の計画は違う、人の思いと神の思いは違う(イザヤ55:8,9)ということを、神は避けて通ることがないからです。
つまり、人の計画のために神がいるのではなく、神の計画のために人の人生がある(2コリント5:14,15)のです。
神の計画はその人が救われ、新しい命を得たときから、いや実は私達がこの地に生み出される前(詩篇139:13-18)から、いやいや天地万物が造られる前(エペソ1:11,2:10)から、私達には主の計画が用意されているのです。
ですから、今日の箇所ではパウロに対して語られているのですが、パウロ自身が救われたのには神の深い計画があるのだということを、神はパウロが救わるそのときに同時に語られたのです。
それは神の深い愛によるものでした。
彼はクリスチャンの兄弟姉妹を、そして主イエス自身を迫害する者の筆頭でした。
ですから、自分が迫害をしているのが、自分の信じている神自身である、いや自分が待ち望んでいる救い主そのものであることを知ったとき、彼がもしも神の用意していた計画の全容を始めに知らされなければ、彼はこれまでの迫害の事実に、自分を責める思いに自らの歩むべき道を見誤り、ただ苦しみの中から出ることはできなかったでしょう。
しかし、主の真の思いを知らず、自らの理解と思いだけで掛け違えた、これまでの自らの誤った歩みでさえも、パウロ自身を救いに導き、さらにその救いの事実でさえ、多くの人々を救いに導く主の救いの大いなる計画の一部分に過ぎないということを思い知らされたのです。
それは人の理解をはるかに超えたまさしく神の計画に他なりませんでした。
つまり、ここに神の愛、主の深いあわれみがあるのです。
主は私達の全てを私達自身よりもよく知り、その思いの深くまでも知って、主のご計画を私達の内に、備えてくださいます。
それは私達が生まれるはるか前から、永遠に至るまでの計画。
主は天地万物を創造されたとき、「それは、はなはだ良かった。」(創世記1:31)と言われたように、それは最も善い計画、最上の計画。
私達の思いがいくら崇高でも、いくら良く見えたとしても主の最善の計画に届くことはなく、むしろ主の思いからかけ離れ、そのかけ違いは主が用意された計画を台無しにするものなのです。
そのかけ違いこそ、罪(「的外れ」ヘブル語)であり、その行く先は死なのです。(ローマ6:23)
だから今主は、あなたに何よりも善い、最上の、最善の計画を用意していると語っておられるのです。
そこには永遠に災いはなく、まさしく永遠の平安なのです。

【エレミヤ29:11-14】
29:11 主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。
29:12 その時、あなたがたはわたしに呼ばわり、来て、わたしに祈る。わたしはあなたがたの祈を聞く。
29:13 あなたがたはわたしを尋ね求めて、わたしに会う。もしあなたがたが一心にわたしを尋ね求めるならば、
29:14 わたしはあなたがたに会うと主は言われる。わたしはあなたがたの繁栄を回復し、あなたがたを万国から、すべてわたしがあなたがたを追いやった所から集め、かつ、わたしがあなたがたを捕われ離れさせたそのもとの所に、あなたがたを導き帰ろうと主は言われる。

今主の計画に歩むことを心から主に望むのであれば、それを心から祈るのであれば、主はどこからでも私達を最善の道に導き、のろわれた歩みから豊かな道のりへと祝福を回復し、この永遠の平安の中に私達を入れてくださるでしょう。

何という主の愛でしょうか。
だから主を求めて今祈りましょう。
どこから遅いと言うことはありません。今がそのとき、主の立ち返るのに今が一番早いのです。
だから、心から主に祈りましょう。
そこにあなたの最善の道が開くために。

※今日の聖書の引用箇所です。ご参照ください。

【イザヤ55:6-9】
55:6 あなたがたは主にお会いすることのできるうちに、主を尋ねよ。近くおられるうちに呼び求めよ。
55:7 悪しき者はその道を捨て、正しからぬ人はその思いを捨てて、主に帰れ。そうすれば、主は彼にあわれみを施される。われわれの神に帰れ、主は豊かにゆるしを与えられる。
55:8 わが思いは、あなたがたの思いとは異なり、わが道は、あなたがたの道とは異なっていると主は言われる。
55:9 天が地よりも高いように、わが道は、あなたがたの道よりも高く、わが思いは、あなたがたの思いよりも高い。

【2コリント5:14,15】
5:14 なぜなら、キリストの愛がわたしたちに強く迫っているからである。わたしたちはこう考えている。ひとりの人がすべての人のために死んだ以上、すべての人が死んだのである。
5:15 そして、彼がすべての人のために死んだのは、生きている者がもはや自分のためにではなく、自分のために死んでよみがえったかたのために、生きるためである。

【詩篇139:13-18】
139:13 あなたはわが内臓をつくり、わが母の胎内でわたしを組み立てられました。
139:14 わたしはあなたをほめたたえます。あなたは恐るべく、くすしき方だからです。あなたのみわざはくすしく、あなたは最もよくわたしを知っておられます。
139:15 わたしが隠れた所で造られ、地の深い所でつづり合わされたとき、わたしの骨はあなたに隠れることがなかった。
139:16 あなたの目は、まだできあがらないわたしのからだを見られた。わたしのためにつくられたわがよわいの日のまだ一日もなかったとき、その日はことごとくあなたの書にしるされた。
139:17 神よ、あなたのもろもろのみ思いは、なんとわたしに尊いことでしょう。その全体はなんと広大なことでしょう。
139:18 わたしがこれを数えようとすれば、その数は砂よりも多い。わたしが目ざめるとき、わたしはなおあなたと共にいます。

【エペソ1:3-11】
1:3 ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神。神はキリストにあって、天上で霊のもろもろの祝福をもって、わたしたちを祝福し、
1:4 みまえにきよく傷のない者となるようにと、天地の造られる前から、キリストにあってわたしたちを選び、
1:5 わたしたちに、イエス・キリストによって神の子たる身分を授けるようにと、御旨のよしとするところに従い、愛のうちにあらかじめ定めて下さったのである。
1:6 これは、その愛する御子によって賜わった栄光ある恵みを、わたしたちがほめたたえるためである。
1:7 わたしたちは、御子にあって、神の豊かな恵みのゆえに、その血によるあがない、すなわち、罪過のゆるしを受けたのである。
1:8 神はその恵みをさらに増し加えて、あらゆる知恵と悟りとをわたしたちに賜わり、
1:9 御旨の奥義を、自らあらかじめ定められた計画に従って、わたしたちに示して下さったのである。
1:10 それは、時の満ちるに及んで実現されるご計画にほかならない。それによって、神は天にあるもの地にあるものを、ことごとく、キリストにあって一つに帰せしめようとされたのである。
1:11 わたしたちは、御旨の欲するままにすべての事をなさるかたの目的の下に、キリストにあってあらかじめ定められ、神の民として選ばれたのである。

【エペソ2:10】
2:10 わたしたちは神の作品であって、良い行いをするように、キリスト・イエスにあって造られたのである。神は、わたしたちが、良い行いをして日を過ごすようにと、あらかじめ備えて下さったのである。

【創世記1:31】
1:31 神が造ったすべての物を見られたところ、それは、はなはだ良かった。夕となり、また朝となった。第六日である。

【ローマ6:23】
6:23 罪の支払う報酬は死である。しかし神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスにおける永遠のいのちである。