神の国が魅了する

2015年03月11日 12:43

【歴代誌下 9:3-8】
9:3 シバの女王はソロモンの知恵と、彼が建てた家を見、
9:4 またその食卓の食物と、列座の家来たちと、その侍臣たちの伺候振りと彼らの服装、および彼の給仕たちとその服装、ならびに彼が主の宮でささげる燔祭を見て、全く気を奪われてしまった。
9:5 彼女は王に言った、「わたしが国であなたの事と、あなたの知恵について聞いたうわさは真実でした。
9:6 しかしわたしは来て目に見るまでは、そのうわさを信じませんでしたが、今見ると、あなたの知恵の大いなることはその半分もわたしに知らされませんでした。あなたはわたしの聞いたうわさにまさっています。
9:7 あなたの奥方たちはさいわいです。常にあなたの前に立って、あなたの知恵を聞くこのあなたの家来たちはさいわいです。
9:8 あなたの神、主はほむべきかな。主はあなたを喜び、あなたをその位につかせ、あなたの神、主のために王とされました。あなたの神はイスラエルを愛して、とこしえにこれを堅くするために、あなたをその王とされ、公道と正義を行われるのです」。

主はソロモンを通して、この地上に神の国を顕されました。
それは確かに再臨された主イエスキリストが、ご自身が王となりこの地上を統べ治める千年王国の時代、この地に顕現する神の国の姿を、このような形で現したのであり、
ソロモンを選び、王として再臨される主イエスの型としてその姿を現されたというように見ることもできるでしょう。
と同時に、今ある教会は神の国の現れであり、その真の姿が顕現されるのであれば、このような顕れがこの地に現れるのです。
つまり、主イエスの十字架こそ天と地を繋ぐもの(ヨハネ1:、創世記28:12)であり、その主イエスがおられる教会こそ、天と地が繋がる場所(マタイ16:18,19、マタイ18:18-20)であり、「神の国は、実にあなたがたのただ中にあるのだ(ルカ17:21)」と主が語られたように、教会のただ中に神の国があるのです。

これほどに大きなことが教会である私達に与えられている。
このことを厳粛な事実として私達はどれほど真剣に受け止めているでしょうか。

さらに言うのであれば、シバの女王の心を魅了した(4節)、ソロモンの知恵(3節)は私達の内に住まうキリスト(コロサイ2:3)により実は私達に与えられており、また私達はソロモンが建てた神殿が壊された後の日に、主イエスの十字架の死と復活によって建てられた主の宮(ヨハネ2:19-22)、主の神殿(3節)なのです。
私達が真に主イエスに仕え、主の宮に私達自身を捧げる礼拝は、シバの女王が見たものをはるかに凌ぐものです。
なぜなら、これら全てが顕現するとき、地上の罪と死の法則が覆され、神の国の法則であるいのちの御霊の法則(ローマ8:1,2,10,11)のうちに、死が勝利に飲み込まれ(1コリント15:55)、よみがえりが死を超えて、神の国の現れとして溢れる(マルコ16:15-20、使徒行伝5:12-16)のです。
そのとき、それを見た者達はシバの女王が言った言葉のように(5~8節)、主イエスを王として迎えた者達の幸いを、そしてその者達の内に今生きて働かれ、今地を統べ治められる王なる主イエスを、求め、救われ、大いなる主の名を誉め讃えることでしょう。
私達は実はそのような者なのです。

【ルカ11:29-32】
11:29 さて群衆が群がり集まったので、イエスは語り出された、「この時代は邪悪な時代である。それはしるしを求めるが、ヨナのしるしのほかには、なんのしるしも与えられないであろう。
11:30 というのは、ニネベの人々に対してヨナがしるしとなったように、人の子もこの時代に対してしるしとなるであろう。
11:31 南の女王が、今の時代の人々と共にさばきの場に立って、彼らを罪に定めるであろう。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために、地の果からはるばるきたからである。しかし見よ、ソロモンにまさる者がここにいる。
11:32 ニネベの人々が、今の時代の人々と共にさばきの場に立って、彼らを罪に定めるであろう。なぜなら、ニネベの人々はヨナの宣教によって悔い改めたからである。しかし見よ、ヨナにまさる者がここにいる。

神の国がこのようにこの地に顕れるとき、私達は世(社会)に対して、神の国の訪れを力強く語り、その主の裁きとそこからの救いを高々と告げ知らせる者となるのです。
どれほど大いなるものを、私達はすでに与えられているのでしょうか。
いやですから、これらを止めているのは私達自身であるということができるのです。
私達の小さな理解の信仰の中に主を閉じ込め、あるいは御霊の導きを退け肉に従い、主の御心を退け(ローマ8:5-13)、自らのために神を利用するような信仰を続けて、神を退け続ける。
もしも私達がこの生きた神の現れを、このように退け続けるのであれば、神の国がこの地を命をもって支配する(ローマ5:17)ことは私達の手によって止められ、むしろ罪と死が満ちて、この地は滅びに導かれていってしまうのです。
これほどのものを与えられている私達には、この地を滅びから神に立ち返らせるための責任があるのです。
この国が滅びに向かっている、その警告はすでに明示されています。
ですから今日3月11日を、この厳粛な主の御心を受け取る時としてもう一度ゆっくり考え、これまでの私達の歩みをもう一度見つめ直してみましょう。

この国が神のもとに立ち返り、滅びから救いへと導かれますように。

「御国がきますように。みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように。(マタイ6:10)」

※今日の聖書の引用箇所です。ご参照ください。

【ヨハネ1:50,51】
1:50 イエスは答えて言われた、「あなたが、いちじくの木の下にいるのを見たと、わたしが言ったので信じるのか。これよりも、もっと大きなことを、あなたは見るであろう」。
1:51 また言われた、「よくよくあなたがたに言っておく。天が開けて、神の御使たちが人の子の上に上り下りするのを、あなたがたは見るであろう」。

【創世記28:10-17】
28:10 さてヤコブはベエルシバを立って、ハランへ向かったが、
28:11 一つの所に着いた時、日が暮れたので、そこに一夜を過ごし、その所の石を取ってまくらとし、そこに伏して寝た。
28:12 時に彼は夢をみた。一つのはしごが地の上に立っていて、その頂は天に達し、神の使たちがそれを上り下りしているのを見た。
28:13 そして主は彼のそばに立って言われた、「わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。あなたが伏している地を、あなたと子孫とに与えよう。
28:14 あなたの子孫は地のちりのように多くなって、西、東、北、南にひろがり、地の諸族はあなたと子孫とによって祝福をうけるであろう。
28:15 わたしはあなたと共にいて、あなたがどこへ行くにもあなたを守り、あなたをこの地に連れ帰るであろう。わたしは決してあなたを捨てず、あなたに語った事を行うであろう」。
28:16 ヤコブは眠りからさめて言った、「まことに主がこの所におられるのに、わたしは知らなかった」。
28:17 そして彼は恐れて言った、「これはなんという恐るべき所だろう。これは神の家である。これは天の門だ」。

【マタイ16:18,19】
16:18 そこで、わたしもあなたに言う。あなたはペテロである。そして、わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てよう。黄泉の力もそれに打ち勝つことはない。
16:19 わたしは、あなたに天国のかぎを授けよう。そして、あなたが地上でつなぐことは、天でもつながれ、あなたが地上で解くことは天でも解かれるであろう」。

【マタイ18:18-20】
18:18 よく言っておく。あなたがたが地上でつなぐことは、天でも皆つながれ、あなたがたが地上で解くことは、天でもみな解かれるであろう。
18:19 また、よく言っておく。もしあなたがたのうちのふたりが、どんな願い事についても地上で心を合わせるなら、天にいますわたしの父はそれをかなえて下さるであろう。
18:20 ふたりまたは三人が、わたしの名によって集まっている所には、わたしもその中にいるのである」。

【ルカ17:20,21】
17:20 神の国はいつ来るのかと、パリサイ人が尋ねたので、イエスは答えて言われた、「神の国は、見られるかたちで来るものではない。
17:21 また『見よ、ここにある』『あそこにある』などとも言えない。神の国は、実にあなたがたのただ中にあるのだ」。

【コロサイ2:3】
2:3 キリストのうちには、知恵と知識との宝が、いっさい隠されている。

【ヨハネ2:19-22】
2:19 イエスは彼らに答えて言われた、「この神殿をこわしたら、わたしは三日のうちに、それを起すであろう」。
2:20 そこで、ユダヤ人たちは言った、「この神殿を建てるのには、四十六年もかかっています。それだのに、あなたは三日のうちに、それを建てるのですか」。
2:21 イエスは自分のからだである神殿のことを言われたのである。
2:22 それで、イエスが死人の中からよみがえったとき、弟子たちはイエスがこう言われたことを思い出して、聖書とイエスのこの言葉とを信じた。

【ローマ8:1-13】
8:1 こういうわけで、今やキリスト・イエスにある者は罪に定められることがない。
8:2 なぜなら、キリスト・イエスにあるいのちの御霊の法則は、罪と死との法則からあなたを解放したからである。
8:3 律法が肉により無力になっているためになし得なかった事を、神はなし遂げて下さった。すなわち、御子を、罪の肉の様で罪のためにつかわし、肉において罪を罰せられたのである。
8:4 これは律法の要求が、肉によらず霊によって歩くわたしたちにおいて、満たされるためである。
8:5 なぜなら、肉に従う者は肉のことを思い、霊に従う者は霊のことを思うからである。
8:6 肉の思いは死であるが、霊の思いは、いのちと平安とである。
8:7 なぜなら、肉の思いは神に敵するからである。すなわち、それは神の律法に従わず、否、従い得ないのである。
8:8 また、肉にある者は、神を喜ばせることができない。
8:9 しかし、神の御霊があなたがたの内に宿っているなら、あなたがたは肉におるのではなく、霊におるのである。もし、キリストの霊を持たない人がいるなら、その人はキリストのものではない。
8:10 もし、キリストがあなたがたの内におられるなら、からだは罪のゆえに死んでいても、霊は義のゆえに生きているのである。
8:11 もし、イエスを死人の中からよみがえらせたかたの御霊が、あなたがたの内に宿っているなら、キリスト・イエスを死人の中からよみがえらせたかたは、あなたがたの内に宿っている御霊によって、あなたがたの死ぬべきからだをも、生かしてくださるであろう。
8:12 それゆえに、兄弟たちよ。わたしたちは、果すべき責任を負っている者であるが、肉に従って生きる責任を肉に対して負っているのではない。
8:13 なぜなら、もし、肉に従って生きるなら、あなたがたは死ぬ外はないからである。しかし、霊によってからだの働きを殺すなら、あなたがたは生きるであろう。

【1コリント15:55】
15:55 「死は勝利にのまれてしまった。死よ、おまえの勝利は、どこにあるのか。死よ、おまえのとげは、どこにあるのか」。

【マルコ16:15-20】
16:15 そして彼らに言われた、「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ。
16:16 信じてバプテスマを受ける者は救われる。しかし、不信仰の者は罪に定められる。
16:17 信じる者には、このようなしるしが伴う。すなわち、彼らはわたしの名で悪霊を追い出し、新しい言葉を語り、
16:18 へびをつかむであろう。また、毒を飲んでも、決して害を受けない。病人に手をおけば、いやされる」。
16:19 主イエスは彼らに語り終ってから、天にあげられ、神の右にすわられた。
16:20 弟子たちは出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主も彼らと共に働き、御言に伴うしるしをもって、その確かなことをお示しになった。〕

【使徒行伝5:12-16】
5:12 そのころ、多くのしるしと奇跡とが、次々に使徒たちの手により人々の中で行われた。そして、一同は心を一つにして、ソロモンの廊に集まっていた。
5:13 ほかの者たちは、だれひとり、その交わりに入ろうとはしなかったが、民衆は彼らを尊敬していた。
5:14 しかし、主を信じて仲間に加わる者が、男女とも、ますます多くなってきた。
5:15 ついには、病人を大通りに運び出し、寝台や寝床の上に置いて、ペテロが通るとき、彼の影なりと、そのうちのだれかにかかるようにしたほどであった。
5:16 またエルサレム附近の町々からも、大ぜいの人が、病人や汚れた霊に苦しめられている人たちを引き連れて、集まってきたが、その全部の者が、ひとり残らずいやされた。

【ローマ5:17】
5:17 もし、ひとりの罪過によって、そのひとりをとおして死が支配するに至ったとすれば、まして、あふれるばかりの恵みと義の賜物とを受けている者たちは、ひとりのイエス・キリストをとおし、いのちにあって、さらに力強く支配するはずではないか。