完全なるささげ物
2014年03月23日 18:49
聖書箇所：ローマ12:1
私達の人生は主に最上のささげ物をささげるためにあります。これは前回お話したことの結論です。
しかし、ではこの最上のささげ物とはいったい何でしょうか？
それを突き詰めると、全ての物は主のものであり、私達がささげるものでさえ、全て主から受けたものであり、何一つ自分からささげられるよきものは存在しないというところに行き着きます。つまり私達にはささげられるものすら、自分にはない。ということに気づくのです。
そして、十字架にご自身の全てをささげて下さった方に、ただ私自身をささげる他に、主のこの限りない十字架の愛に答える術がないことを知るのです。
最上のささげ物とは主イエスの十字架そのものです。これ以上に完全なるものはなく、ただこのささげ物のみ父なる神を満足させるささげ物なのです。そして私達自身をこの十字架にささげる時、父はこの主イエスのささげ物の故に私達自身を満足して受け入れ下さるのです。
ここでささげる私自身は最もよきものばかりではなく、むしろ傷つき、悩み、痛み、悲しみ、弱く、小さく、欠けだらけの私を含むものです。しかし主はこの小さい欠けだらけの、でも自らの全てをささげたささげ物をこの上なく喜ばれ、その全てを十字架の上に死と共にかけ、またその死により私達にキリストのよみがえりのいのちが現されるという、主の圧倒的な勝利と栄光を現されるのです。
それはあたかも小さい子供がささげた五つのパンと二匹の魚を主が裂かれ、これを祝福し、五千人以上の人々の飢えを満たされた奇跡のような、豊かさなのです。
ですから、私達は臆することなく主の御前に近づき、愛する主に私達自身の全てを生きた聖なる供え物として、ささげて行こうではありませんか。