主の守りのうち

2015年03月18日 12:56

【詩篇121:1-4,7】
121:1 わたしは山にむかって目をあげる。わが助けは、どこから来るであろうか。
121:2 わが助けは、天と地を造られた主から来る。
121:3 主はあなたの足の動かされるのをゆるされない。あなたを守る者はまどろむことがない。
121:4 見よ、イスラエルを守る者はまどろむこともなく、眠ることもない。
 [中略]
121:7 主はあなたを守って、すべての災を免れさせ、またあなたの命を守られる。

主の私達の守りは完全です。
その安全は多くの人々が求めるものですが、心から安心できることは決してなく、そのためそれを得るために人々は多大な努力を払ったりします。
しかし、そのように人々が求めて止まない本当の平安は、実はすぐ近くにあり、私達をこの地に生み出し、天地万物の全てを創造された主(2節)によってのみ得ることのできるです。

世界の名だたる富豪と言われる人達は、その富が盗まれてしまわないかと心配で眠ることもままならず、華やかな生活に見えてもいつも不安に怯えて暮らす、それが彼らの真実の姿であると聞いたことがあります。

【伝道者5:12】
5:12 働く者は食べることが少なくても多くても、快く眠る。しかし飽き足りるほどの富は、彼に眠ることをゆるさない。

また人は力を持つとさらに力を求め、どこまでも自らの命を守るために止まることはありません。
それは自らの持つ力に自らを救う力はなく、必死でそれを求めても得ることはないからです。
そして多くの権力者は歴史が示す通り、敵に怯え、死に怯えて、死ぬまで力を求め続けるのです。

【詩篇33:16-22】
33:16 王はその軍勢の多きによって救を得ない。勇士はその力の大いなるによって助けを得ない。
33:17 馬は勝利に頼みとならない。その大いなる力も人を助けることはできない。
33:18 見よ、主の目は主を恐れる者の上にあり、そのいつくしみを望む者の上にある。
33:19 これは主が彼らの魂を死から救い、ききんの時にも生きながらえさせるためである。
33:20 われらの魂は主を待ち望む。主はわれらの助け、われらの盾である。

その心にあるのは止まることのない死への恐怖。死に打ち勝たれた主を寄りどころとするのでなければ、人は死の恐怖の奴隷となり、生涯そこから解き放たれることはないのです。
主のみが私達の命を救い得る方であるのです。

【ヘブル2:14,15】
2:14 このように、子たちは血と肉とに共にあずかっているので、イエスもまた同様に、それらをそなえておられる。それは、死の力を持つ者、すなわち悪魔を、ご自分の死によって滅ぼし、
2:15 死の恐怖のために一生涯、奴隷となっていた者たちを、解き放つためである。

永遠の都エルサレムにあるシオンの山、そこから主の助けが来る(1節)ことを知る者とはまさに主に救われ天に国籍を持つ者(ピリピ3:20)となった私達のことです。
だから私達はいつも天を見上げます。
ここにこそ私達の命がキリストと共に神のうちに隠されており(コロサイ3:1-3)、だからこそ何者も私達の命を脅かすことはできないのです。
ここに絶対的な守りが存在します。
この主に救われた者が何を心配することがあるのでしょうか。
「主はあなたの足の動かされるのをゆるされない。あなたを守る者はまどろむことがない。
見よ、イスラエルを守る者はまどろむこともなく、眠ることもない。(3,4節)」
と、私達が何もすることができない、寝る間でさえ、主は全く休まれることなく私達をこの絶対的な守りの中に入れ、守って下さっているのです。
もしも、私達が脅かされるとするのであれば、それは偽られ、主から離れて自らの力で生きようと、主に救われる前の生き方に帰り、決して心休まることのない世と変わりない生き方に戻ろうとして、この絶対的守りから出ようとしているからではないでしょうか。
あなたはこの平安を本当に味わっていますか?
この平安がどれほどの価値があるかということをもう一度見つめてみましょう。
そう、この平安はすぐ近くにある、まさにあなたのただ中、内に住まわれる主から来るのです。
だから今、この主のうちにとどまりましょう。世にはあなたの助けも守りも平安もないのですから。

【ヨハネ14:26,27】
14:26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってつかわされる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、またわたしが話しておいたことを、ことごとく思い起させるであろう。
14:27 わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな。

※今日の聖書の引用箇所です。ご参照ください。

【ピリピ3:20】
3:20 しかし、わたしたちの国籍は天にある。そこから、救主、主イエス・キリストのこられるのを、わたしたちは待ち望んでいる。

【コロサイ3:1-3】
3:1 このように、あなたがたはキリストと共によみがえらされたのだから、上にあるものを求めなさい。そこではキリストが神の右に座しておられるのである。
3:2 あなたがたは上にあるものを思うべきであって、地上のものに心を引かれてはならない。
3:3 あなたがたはすでに死んだものであって、あなたがたのいのちは、キリストと共に神のうちに隠されているのである。