一人カラオケ

2015年05月18日 18:42

街中を歩いていると、ときどき一人で歩いているにも関わらず、「カラオケいかがですか」何て声をかけられることがあります。
一人でカラオケをするのが楽しいのかどうかということはさておき、音楽と文化の行く末がどちらに向かっていくのだろうと考えていました。

聖書において、音楽はどこから始まっているのかということを見ると、

【ヨブ38:4-7】
38:4 わたしが地の基をすえた時、どこにいたか。もしあなたが知っているなら言え。
38:5 あなたがもし知っているなら、だれがその度量を定めたか。だれが測りなわを地の上に張ったか。
38:6 その土台は何の上に置かれたか。その隅の石はだれがすえたか。
38:7 かの時には明けの星は相共に歌い、神の子たちはみな喜び呼ばわった。

と語られていることからわかるように、音楽は天地創造の時には天において存在し、それはまさしく賛美であったことがわかります。
黙示録に描かれる天の賛美は、天の御国が永遠のものであるからこそ永遠のものであり、つまりは永遠の始まりから、天地万物の創造の時にももちろん、神への賛美は天においては永遠に続いていたと言えますから、音楽の起源は神への賛美であるということができるのです。
わかりやすく言えば、音楽は神を賛美するために生まれたということがわかります。

ところが、同時に聖書は人間の音楽と文化の起源について、

【創世記】
4:16 カインは主の前を去って、エデンの東、ノドの地に住んだ。
4:17 カインはその妻を知った。彼女はみごもってエノクを産んだ。カインは町を建て、その町の名をその子の名にしたがって、エノクと名づけた。
4:18 エノクにはイラデが生れた。イラデの子はメホヤエル、メホヤエルの子はメトサエル、メトサエルの子はレメクである。
4:19 レメクはふたりの妻をめとった。ひとりの名はアダといい、ひとりの名はチラといった。
4:20 アダはヤバルを産んだ。彼は天幕に住んで、家畜を飼う者の先祖となった。
4:21 その弟の名はユバルといった。彼は琴や笛を執るすべての者の先祖となった。
4:22 チラもまたトバルカインを産んだ。彼は青銅や鉄のすべての刃物を鍛える者となった。トバルカインの妹をナアマといった。
4:23 レメクはその妻たちに言った、「アダとチラよ、わたしの声を聞け、レメクの妻たちよ、わたしの言葉に耳を傾けよ。わたしは受ける傷のために、人を殺し、受ける打ち傷のために、わたしは若者を殺す。
4:24 カインのための復讐が七倍ならば、レメクのための復讐は七十七倍」。
4:25 アダムはまたその妻を知った。彼女は男の子を産み、その名をセツと名づけて言った、「カインがアベルを殺したので、神はアベルの代りに、ひとりの子をわたしに授けられました」。
4:26 セツにもまた男の子が生れた。彼はその名をエノスと名づけた。この時、人々は主の名を呼び始めた。

と語られ、カインの家系はその罪の性質の色濃さから、自らの力を誇る者達であり、神はこの家系を喜ばず、カインの代わりにセツの家系をアダムとエバから新しく生み出し、彼らの家系から始めて「この時、人々は主の名を呼び始めた(26節)」のであり、神を崇めほめたたえることがここまで人になかったことがわかるのです。
その経緯から考えれば、カインの家系には人間の文化の生まれていく姿が語られています(20-22節)が、この文化が人間の力により、人間のために生み出されたものであり、また同様にその音楽の起源が人の心を喜ばすものとして誕生したと思われます。
しかし、神から離れ人の自力によって生きることを選んだ彼らの末路は、

【創世記6:5-7】
6:5 主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ばかりであるのを見られた。
6:6 主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、
6:7 「わたしが創造した人を地のおもてからぬぐい去ろう。人も獣も、這うものも、空の鳥までも。わたしは、これらを造ったことを悔いる」と言われた。

とある通り、裁きへの道へと進み、ノアの時の洪水によって全て滅ばされてしまいました。
一説にはサタンは神への賛美を司っていた最も位の高かった天使が、自らを誇り(賛美し)、神に対決し、堕天したものであると言われていますから、音楽を自らを満足させるためのものとすることがいかに罪深いものであるかということが理解できるでしょう。

さて私達が今囲まれている文化はこのままどこに向かって進んでいくことでしょう。
小さなこの国の変化にも、神のあわれみを願い求めざるを得ない。
そんな思いで今日も人溢れる街中に足を止め祈らされるのです。

【エゼキエル28:1-19】
28:1 主の言葉がわたしに臨んだ、
28:2 「人の子よ、ツロの君に言え、主なる神はこう言われる、あなたは心に高ぶって言う、『わたしは神である、神々の座にすわって、海の中にいる』と。しかし、あなたは自分を神のように賢いと思っても、人であって、神ではない。
28:3 見よ、あなたはダニエルよりも賢く、すべての秘密もあなたには隠れていない。
28:4 あなたは知恵と悟りとによって富を得、金銀を倉にたくわえた。
28:5 あなたは大いなる貿易の知恵によってあなたの富を増し、その富によってあなたの心は高ぶった。
28:6 それゆえ、主なる神はこう言われる、あなたは自分を神のように賢いと思っているゆえ、
28:7 見よ、わたしは、もろもろの国民の最も恐れている異邦人をあなたに攻めこさせる。彼らはつるぎを抜いて、あなたが知恵をもって得た麗しいものに向かい、あなたの輝きを汚し、
28:8 あなたを穴に投げ入れる。あなたは海の中で殺された者のような死を遂げる。
28:9 それでもなおあなたは、『自分は神である』と、あなたを殺す人々の前で言うことができるか。あなたは自分を傷つける者の手にかかっては、人であって、神ではないではないか。
28:10 あなたは異邦人の手によって割礼を受けない者の死を遂げる。これはわたしが言うのであると、主なる神は言われる」。
28:11 また主の言葉がわたしに臨んだ、
28:12 「人の子よ、ツロの王のために悲しみの歌をのべて、これに言え。主なる神はこう言われる、あなたは知恵に満ち、美のきわみである完全な印である。
28:13 あなたは神の園エデンにあって、もろもろの宝石が、あなたをおおっていた。すなわち赤めのう、黄玉、青玉、貴かんらん石、緑柱石、縞めのう、サファイヤ、ざくろ石、エメラルド。そしてあなたの象眼も彫刻も金でなされた。これらはあなたの造られた日に、あなたのために備えられた。
28:14 わたしはあなたを油そそがれた守護のケルブと一緒に置いた。あなたは神の聖なる山にいて、火の石の間を歩いた。
28:15 あなたは造られた日から、あなたの中に悪が見いだされた日まではそのおこないが完全であった。
28:16 あなたの商売が盛んになると、あなたの中に暴虐が満ちて、あなたは罪を犯した。それゆえ、わたしはあなたを神の山から汚れたものとして投げ出し、守護のケルブはあなたを火の石の間から追い出した。
28:17 あなたは自分の美しさのために心高ぶり、その輝きのために自分の知恵を汚したゆえに、わたしはあなたを地に投げうち、王たちの前に置いて見せ物とした。
28:18 あなたは不正な交易をして犯した多くの罪によってあなたの聖所を汚したゆえ、わたしはあなたの中から火を出してあなたを焼き、あなたを見るすべての者の前であなたを地の上の灰とした。
28:19 もろもろの民のうちであなたを知る者は皆あなたについて驚く。あなたは恐るべき終りを遂げ、永遠にうせはてる」。